第8話:武惑戦(2002/05/12)
今日のタイトルを見て、
すぐに意味がわかった方は相当な草ラグビー通だろう。
“武惑”——埼玉の不惑チームの名門。
この日は、私が所属する 水産ラガー の試合。
会場は品川・水産大のグラウンド。
40代・50代中心の20分ハーフ、
そしてそれ以上の年代(なんと 70代の黄色パンツが2名ずつ!)による
10分ハーフの2試合が組まれていた。
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この頃の私は、
白パンツで サンデーバーバリアン・アモア・水産ラガー の
3チームを掛け持ちしていた。
結婚後に体重は15キロ以上増え、
仕事も忙しく、走り込みはまったくできない。
だからこそ、
ガチガチと身体を当てるフォワードプレーに徹する。
そのために、プロレスラーのように
腕立てとスクワットだけは欠かさなかった。
水産ラガーは、
東京水産大(現・東京海洋大学)OBを中心に、
北海道大学水産学部、下関の水産大学校、鹿児島大学水産学部など、
全国の水産系ラグビーOBが結束した “海の男たち”のチーム。
今振り返ると、
私のラグビー人生でも特に濃い時期だった。
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試合は、昨年12月以来の実戦不足が響いたのか、
押され気味で得点できずに終了。
しかし第二試合は、
“赤パン”軍団の奮戦 が実り、引き分けに持ち込んだ。
私は第一試合の前半のみの出場で、
多少の消化不良はあったが、
草ラグビーの空気を存分に味わえた。
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来週も試合がある。
この頃の私は、
3チーム掛け持ちで毎週のように試合をしていたのに、
それでもまだ走り込みをしていなかった。
それでも、
「1回か2回くらい夕方走っておこうかな」
と、どこか他人事のように思っていた。
あの頃の私は、
身体は重くても、
心は軽く、
仲間と芝の上に立つことがただ嬉しかった。