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ボールを持ったらとにかく突っ込め!

第4話:行け、落下傘〜♪  (1999/10/24)

   

今回の舞台は、習志野にある自衛隊のグラウンド。

集合はJR津田沼駅。

私の家からは千葉寄りなので、乗り換えはあっても30分ちょっとで着く。

日曜の朝6時から8時までの恒例ジャム・チャットを途中で切り上げ、

朝食を済ませて8時過ぎに家を出た。

集合15分前に着くと、すでに5人が来ている。

新宿三丁目で、居酒屋をやっているセイケンさんは、

「今日も2時間しか寝てないよ」と笑う。

毎日、私が起きる頃に寝ているらしい。

車で直接来るメンバーも多く、

我々はタクシーでグラウンドへ向かった。

習志野・自衛隊グラウンドは、空挺団——落下傘部隊の駐屯地の外れにある。

なんとラグビー場が3面。

さらに一段高い場所にある“特別な一面”は、

ゴルフ場のラフのような芝がびっしりで、ビッグゲーム専用らしい。

今回は下の面だったが、

それでも7月以来の芝生に、

みんなの顔が自然とほころんだ。

対戦相手の船橋クラブは大所帯。

大人と同じ柄のジャージを着た小学生ラガーが、

早くも元気に練習している。

層が厚く、手強そうだ。

だが、ここ2試合は15人揃わず助っ人を借りていた我がチームも、

今日は久しぶりに20人以上が集まった。

私はロックから本来の左フランカーへ。

古巣のポジションに戻り、

「とにかくタックルだけは行こう」と気持ちを上げた。

そしてキックオフ。

個々に突進はするものの、

二番手・三番手が半歩遅く、

敵のオーバーザトップ気味のプレーにボールがよく出る。

自陣での膠着が続く。

我がチームは、

かつてリーグ戦を戦ってきた“寄せ集め”の仲間たち。

チームとしての練習はしていないので、

フォワードもバックスも呼吸が合わない。

私も必死に食らいついたが、

スクラムから相手のNo.8に2本サイドを割られ、

そのうち1本はかなり走られた。

反省しかない。

前半は1本ずつ取り合って折り返し。

ハーフタイムで私は、

「来た人はみんな試合に出なきゃ意味がない」

と調子のいいことを言い、

敵前逃亡。

アタックは身体が前に出るが、

ディフェンスは普段から意識していないと身体が立つ。

後半は応援に回ったが、これがまたいい試合だった。

最初の15分は一進一退。

だが、さすがは各チームの中心選手だった面々。

互いのクセを把握したのか、

最後の15分はフォワードからボールがよく出て、

立て続けに2本のトライ。

快勝だった。

試合後、津田沼駅前のそば屋で飲んだビールの美味かったこと。

「毎週の練習をサボらず、週2回くらい夕方走ればなんとかなる」

そんな気持ちが、

湯気の立つそばとビールの泡の間にふっと浮かんだ。

頑張りまっせ。

<MEMO>

当時は回線料が高く、日曜の朝8時までは“テレ放題”でつなぎ放題。

だから6時からのジャム・チャットは、生活の知恵でもあった。

 - 白パンツ無頼控え