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ボールを持ったらとにかく突っ込め!

プロローグ:勝鬨橋を渡る「魚河岸小僧」のキックオフ

   

昭和55年4月1日。私の社会人としての第一歩は、築地の潮風と生臭い作業服の匂いの中から始まった。

水産大学校でのラグビー漬けの日々を終え、私が身を投じたのは築地場外・波除神社の斜向かいに事務所を構える、原料マグロを扱う会社だった。仲卸ではないが、「鑑札(せり帽)」を持つ売買参加者。そこは、理屈よりも体力が、言葉よりも「目利き」がモノを言う、剥き出しのプロの世界だった。

――そして、ここから物語が動き出す。

 - オールバッカス物語