第5話:トドメの1発(前編)(1999/12/05)
1999年12月。
今年、いや今世紀最後の試合になった。
ラグビーのHPを検索していたら、
同じサンデーリーグ所属のドンキーズのサイトを発見。
なんと、サンデーバーバリアンズのコーナーまである。
さらに、当日このグラウンドで
ドンキーズが試合前に練習すると告知されていた。
今日は早めに行って、
硬くなったヒザや足首をしっかり伸ばしておこうと思っていたし、
他チームの練習にも興味があった。
9時過ぎには家を出た。
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グラウンドに着くと、
ドンキーズの面々がすでに着替えていた。
HP管理人の木野さんに挨拶し、
自家製の名刺を渡す。
当時は、名刺ひとつ作るのも
“ネット黎明期の儀式” のようなものだった。
練習に誘われたが、
試合で走る分を残しておきたい。
彼らのタッチフットやキック処理のフォーメーションを眺めながら、
ゆっくりストレッチを始めた。
天気予報は昼から雨50%。
だが風もなく、日も差してきて、
絶好のコンディションになった。
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ドンキーズは精力的に動き、
バーバリアンズのメンバーも5〜6人が元気に走っている。
集合時間になると、今回も18名が集まった。
まあまあの人数だ。
いつもは前後半30分ずつだが、
今日は相手が“集まりすぎた”らしく、
20分×3本 を提案してきた。
18名で3本組むのは大変だが、
結局そのまま受けることに。
これが、
後に勝負を分けるポイントになる。
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私は2本目・3本目に右フランカーで出ることになり、
1本目は観戦。
チームとして練習していないので、
フォワードもバックスもエンジンがかからない。
調子が上がらないうちに、
相手に先制トライを許す。
途中、ドンキーズのイギリス人アンソニーさんが
ゴール前でタックルに行き、
相手の身体に右手の親指を絡めて脱臼するハプニング。
だが、我がチームの前田さん(私と同姓)が、
学生時代の柔道経験を活かし、
スポッと関節を入れ直した。
1本目は、
1本対2本で相手がリード。
そして——
<後編へ続く>